産業保健師の役割

先日、経営者さんからこんな相談がありました。

社員が病気によりメンタルが落ち込み、

「職場に迷惑をかけるから仕事を辞めたい」と言ってきた。

仕事を辞めるのは一旦踏みとどまったが、これからどう対応したらいいか。

一度面談をしてもらえないか。

という相談でした。

 身体的な病気によるメンタル低下なんて、経営者さんも対応しにくいですよね。

病気と聞いただけで、「自分に話されても困るー。」と思うのではないでしょうか。

 

私たち産業保健師も、病気を治すことはできません。

しかし、医療に関する情報提供をすること、医療的観点から話を聞くことができます。

そして、これは産業保健師の特徴ですが、

産業保健師は、その人が「働く」という点でどうなのか

ということを重要視しています。

 

先日相談を受け面談した社員さんは、確かに生活面で支障はあるものの

仕事をする上では何ら問題のない方でした。

であれば、職場で何かを配慮する必要はないので

ご本人の気持ちを立て直せばいいだけです。

 

この辺の判断をできるのが産業保健師の特徴ではないかと思います。

 

なかなか産業保健師がいる意義を理解してもらえないことがありますが

実際に困ったことがあったとき、頼りになる存在なのではないかと思っています。

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