あけましておめでとうございます。
今年もウェルビクリエイト
橋口麻友子をよろしくお願いいたします。
新年1発目のメルマガは、私が起業するまでの経緯をお話します。
なぜかというと名刺交換のときに「え!?保健師なんですか?なぜ起業を?」と聞かれることが本当に多いからです。笑
そこで私も、今一度みなさまに「なぜ起業をして今のお仕事をしているのか」をじっくりお話したいとずっと思っていました。
これまでお届けしてきた私の面談事例でも、私が何を目的にしてなんのためにやっているのか。
その本当の理由もここで打ち明けていきたいと思っています。
全3回に分けた力作です!
ぜひ最後までお読みください。
「病気になる前にできることはないのか?」と気づいたときに
「病気になってから治療するって、なんだか後手後手になってない?」そう感じたのは、私が看護師として病院で働いていた頃でした。
薬を飲む、治療をする――もちろんそれは必要なことだけど。
でも、「もっと前の段階で防ぐことはできないのかな?」そんな思いをつのらせながら、ずっとモヤモヤしていました。
私たちの身体って、悪いところを修復するだけで本当に回復するのかな? 心と身体、全体を良くしていく方が大事なんじゃない?
そんな想いが高まり、予防活動をメインとする保健師の道へ進むことを決意しました。
予防から関わることを目指して“保健師”の世界へ
保健師には、地域や学校、病院、そして企業など、大きく分けて4つのフィールドがあります。
私は、元気だった頃の日本経済を取り戻したいという想いから、「企業で働く保健師」という働き方を選びました。
「働く人が元気じゃないと、日本全体が元気にならない。だからこそ、“働く場”で健康をサポートしたい」
実は私にはそんな強い思いがあったんです。
産業保健師として見えた“やる気のある人”と“ない人”の違い
実際に企業で産業保健師として働くようになると、社員の方たちと直接お話しする機会が増えました。
その中で、ふと感じた疑問があります。
「やる気を持って働く人」と「そうでない人」の違いはいったいどこにあるんだろう?
「条件が良いからこの会社に入社しました」だけの人は与えられたことをこなすことが仕事だと思っているように感じました。もっと条件のいい会社が見つかったらすぐに辞めていく。
一方で、“この会社が好き”“会社の想いに共感できる”と、自発的に頑張っている社員さんもいました。
「この差は一体どこから生まれるんだろう?」
「どうすれば社員さんが『よし、ここで頑張ろう!』と思えるのだろう?」
健康面だけではなく、“会社への愛着” “仕事へのやりがい”の差を痛感したのです。仕事にやりがいを持っている人は、イキイキしているなぁと思いました。
経営者の“熱い想い”を伝えるサポーターになりたい
企業の健康サポートをしていると、「経営者の想いが社員に届いていないかもしれない」そう感じる場面が何度もありました。
保健師は社員と個別に面談をする立場です。
だからこそ、経営者の想いや会社のビジョンを、社員さんにダイレクトに伝えられるポジションにいます。上司とは違って利害関係なない人が伝えられることにもメリットがあると思いました。
ところが、私が同じ会社の“社員”として雇われていると、経営者の本当の悩みや考えを根掘り葉掘り聞きにくいこともあります。社長もいくら保健師とはいえ、社員には話しにくいですよね。
せっかく“橋渡し”ができる立場にいるのに。
でも外部の第三者だったらもっと経営者の本音を聞きやすくなるのではないだろうか。
そう思ったときに「じゃあ自分で開業して、外部の人として携わるのがいいかも」という考えが浮かび、独立起業を考えるようになりました。
もっと“社員さんを支える力”を学ぶためのキャリアコンサルタント時代
とはいえ、最初から自信満々だったわけではありません。
社員さん一人ひとりの人生を支える力を、もっとつけたいと思い、キャリアコンサルタントとしても修行をしました。
「自分はどんな生き方がしたいのか?」
「そもそも何のために働くのか?」
そうした根本的な疑問に対して、1対1でじっくりと話を掘り下げていくスキルが必要だと思ったからです。
キャリアコンサルタントとしても個別面談を数多く経験し、“本人のやる気の源泉”や“ライフビジョン”を引き出す面談方法を身につけました。
“会社”と“働く人”、両方をサポートするために起業へ
そして、満を持して2年前に起業しました。
企業の外部機関として、社員の健康やキャリア、そして経営者の想いをつなぐ役目を担っています。
- 経営者の熱い思いを社員に伝えるサポートをする
- 社員が自分の生き方や目標を明確にし、会社の中で実現できるよう手助けする
- 働きやすい環境づくりを一緒に考える
これらの役目を果たすために、保健師としての“予防・健康管理・メンタルヘルス”の知識と、キャリアコンサルタントとしての“面談力”を掛け合わせています。
「薬を飲む」だけが解決ではないように、「ただ雇うだけ」がゴールでもありません。
社員のやりがいと健康を後押しできれば、企業の力も盤石になり、業績も上がって日本経済ももっと明るくなるはず。そんな想いで、私は今日も経営者も社員も最高だと思える組織づくりのサポートを続けています。
そんな想いを持ちながらも日々、仕事で現場に関わっていると現実と理想の狭間でジレンマに陥ることがあります。私の想いとは真逆のことがやはり現実では起きます。
私を苦しめるそのジレンマとは・・・
前編はここで終わりです!
次回のメルマガでは私が抱えるジレンマについて胸の内を告白させていただきます。そして最後にはそのジレンマを超えていく過程も!
ぜひ楽しみにしててください!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。