“長時間労働”や“ストレス”は本当に悪なのか?【まゆこ通信vol.5】

今回は前回の続きになります。

看護師から保健師、キャリアカウンセラーの仕事を経て、企業の外部機関として社員の健康やキャリア、そして経営者の想いをつなぐ役目を担うために起業した経緯についてお話ししてきました。

今日は、そんな私が日々仕事をしながら抱くようになった“ジレンマ”についてお話しします。

働きやすさを追求した職場と業績が伸びる会社。
そこで感じる“矛盾”とは。

正直に打ち明けていきたいと思います・・・。

「会社はストレスが極力少ない環境をつくるべき」

企業で保健師として働いていた頃の私は、ずっとそう思っていました。

  • 長時間労働は極力減らす
  • 仕事によるストレスはできるだけ取り除く

それが社員を守る道だし、会社にとっても“正しい”ことだ――そう信じていたんです。

もちろん今でも・・・
会社は社員を守るべき存在」だと思っています。

職場が原因で社員の心や体を壊してしまうことはあってはなりません。健康的な働き方を推奨して、病気になるリスクを減らすことは大切です。

でも、いろいろな企業と関わらせていただく中で、ふと、こんなことを思うようにもなりました。

「多少“速度違反”的な働き方のほうが、業績って伸びるんじゃないの?」「残業? 仕事が終わらせられないなら仕方ないよね」

「仕事でストレスが溜まるのは、ある意味当然じゃない?」

今までの自分の考えとは違うことを思い始めたのです。

“長時間労働”や“ストレス”は本当に悪なのか?

そう思ったのは一つの企業と関わった経験からでした。

その企業の社員は、皆がむしゃらに働き、長時間労働やストレスも「成果を出すためなら当たり前」として受け入れていました。

その様子を目の当たりにした時、「企業を成長させようと思ったら、緩やかにやってても成長は見込めないよな」「成長や挑戦にはストレスがかかるのは当たり前。ストレスが必ずしも悪いわけではない」結局“がむしゃら感”がある会社ほど、勢いよく伸びるんじゃないか――

そう思い始めると、
長時間労働は本当に“悪”なのか?
ストレスはゼロにするべきものなのか?
そんな疑問が自分の中にムクムクと湧いてきたんです。

ストレスには2種類あると私は考えています。

  • マイナスのストレス(心身を消耗させる)
  • プラスのストレス(成長や充実感を与える)

それなら、企業は後者の「プラスのストレス」を感じられる仕組みを作っていく必要があるのではないか?そう思うようになっていったのです。

健康的にがむしゃらに働ける組織へ

会社の本分は、やっぱり利益を生み出すこと。
そのためにも、社員にはがむしゃらに働いてほしい。

しかし、現実はどうでしょうか。今の社会情勢を考えると、これを堂々と口に出すのは難しいですよね。

少子化の歯止めがかからない中、国はなんとかプライベートの時間を増やすことで子育てがしやすい環境づくりを進めています。
こうした“ホワイト化”の流れは、きっとこの先もより一層加速していくことと思われます。

それなら、これからの企業経営では「どれだけ密度濃く働けるか」が問われるはず。
“がむしゃらに働くこと”が、社員にとって苦痛やストレスの塊にならない――。そんな仕掛けづくりが企業成長のカギになるんじゃないか、と私は思っています。

では、その仕掛けとはいったい何か。

私は具体的な案を持っています。
そしてクライアントにも実践していただいています。

その話は・・・と、書いていくと長くなるのでまた次回へと続いていきます(すいません!笑)

がむしゃらに働くことが、マイナスのストレスにならない仕掛け。

社員に「こういうことをやっていこうよ」と強く働きかけられない。うまく伝えることができない企業にとって何かヒントになるのではないかと思っています。

私がジレンマの先に見いだした、“解”とは?

次回のメルマガもお楽しみにしていてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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